庭工事

庭を駐車場にリフォームする方法とその予算の目安とは?

庭を駐車場にリフォームすることは、家の機能性を向上させる有効な方法です。

駐車場のスペースを確保することで、車の保管や利便性が向上します。

また、家の外観も改善される可能性があります。

今回は、庭を駐車場にリフォームする際の工事の流れと、大まかな予算について詳しく解説します。

庭を駐車場にリフォームする際の工事の流れ

庭を駐車場にリフォームする際の工事には、いくつかの基本的なステップがあります。

以下では、その工事の主な流れを紹介します。

事前の準備・計画

まず最初に行うべきことは、リフォーム計画を立てることです。

スペースの確認:駐車場を作るために、庭のどの部分を使うかを決めます。標準的な乗用車を駐車するには、約2.5m×5mのスペースが必要です。大きめの車を駐車する場合は、さらに広めのスペースを確保する必要があります。

自治体への確認:場所によっては、駐車場を新たに設ける際に、役所に届け出が必要な場合があります。また、隣接する道路との接道条件や、駐車場の出入りに関する規制がある場合もあります。事前に自治体に確認を取ることが重要です。

排水計画:庭を駐車場に変更すると、コンクリートやアスファルトなどの舗装面が増えるため、雨水の排水計画も考慮する必要があります。雨水が駐車場にたまらないよう、排水設備や傾斜を計画します。

設計とプランニング

駐車場のデザインや材質選びは、庭のリフォームの大きな要素です。

舗装材の選定:駐車場の舗装材としては、コンクリート、アスファルト、インターロッキングブロック、砂利などが一般的です。それぞれにメリットとデメリットがありますので、後述しますが、耐久性やメンテナンスの手軽さを考慮して選びます。

駐車スペースの配置:車の出入りがスムーズに行えるように、駐車スペースの配置やアプローチ部分の幅を適切に計画します。狭いスペースでは車を出し入れするのが困難になるため、余裕を持った設計が必要です。

カーポートやフェンスの設置:雨や日差しを避けるためにカーポートを設置する場合や、駐車場と庭の境界を仕切るフェンスを取り付ける場合も考慮します。

地盤の整備

計画が決まったら、実際の工事に入ります。

まずは、地盤の整備を行います。

既存の庭の撤去:庭にある植物や樹木、装飾物などを撤去します。撤去作業は、土の掘削や廃棄物の処理を含むため、ある程度の費用がかかります。

地盤の整地と転圧:駐車場として使用するためには、地盤がしっかりと固まっていることが重要です。整地後、重機や転圧機で地盤を固め、駐車時に地面が沈まないようにします。地盤が弱い場合は、砕石を敷いて地盤を補強します。

舗装工事

次に、選んだ舗装材で駐車場の表面を仕上げます。

コンクリート舗装:コンクリートを流し込み、均等に平らにします。駐車場の場合、厚さ10cm程度のコンクリート層を作るのが一般的です。十分な強度を持たせるために、鉄筋を入れて補強することもあります。コンクリートは、硬化するまで時間がかかるため、完全に固まるまで車を乗り入れないように注意が必要です(約1〜2週間)。

アスファルト舗装:アスファルトは、短時間で固まるため施工が比較的早く、費用も抑えられます。ただし、コンクリートに比べると耐久性はやや劣ることがあります。重量のある車両が長期間停車すると、アスファルトが沈んだり変形することがあるため、適切な厚さの舗装が必要です。

インターロッキングや砂利敷き:デザイン性を重視する場合、インターロッキングブロックや砂利を敷く方法もあります。これらは水はけが良く、庭の景観に調和しやすいですが、施工費用やメンテナンスの頻度が高くなる可能性があります。

最終仕上げ

駐車場の舗装が完了したら、細部の仕上げを行います。

カーポートやフェンスの設置:必要に応じてカーポートやフェンスを取り付けます。これにより、駐車スペースがより快適になり、プライバシーやセキュリティも向上します。

排水設備の設置:雨水がスムーズに排水されるよう、排水溝や側溝の設置を行います。駐車場に水がたまらないよう、傾斜をつけることも重要です。

植栽や装飾:駐車場の周囲に植栽や装飾を施すことで、庭全体のデザインが自然に仕上がります。舗装面と庭の残った部分の境界を整えるために、低木や石などで装飾を加えることも一案です。

庭を駐車場にリフォームする際の大まかな予算

庭を駐車場にリフォームする際の費用は、選ぶ材質、駐車場の広さ、追加オプション(カーポートやフェンスなど)によって大きく異なります。

ここでは、一般的な駐車場リフォームの費用目安を紹介します。

駐車場の舗装費用

コンクリート舗装:1㎡あたり約8,000円~15,000円
強度と耐久性が高く、メンテナンスの手間が少ないため、一般的に選ばれます。全体で50万円~100万円程度の予算を見込んでおくと良いでしょう。

アスファルト舗装:1㎡あたり約5,000円~10,000円
比較的安価で、施工も早く済むため、予算を抑えたい場合に適しています。全体で30万円~70万円程度です。

インターロッキングブロック:1㎡あたり約10,000円~20,000円
デザイン性が高く、選べる色や形も豊富ですが、施工費がやや高めです。全体で60万円~120万円程度かかることがあります。

砂利敷き:1㎡あたり約3,000円~5,000円
最も費用を抑えられる方法ですが、車の出入りによって砂利が飛び散る可能性があり、定期的なメンテナンスが必要です。全体で20万円~50万円程度で済むことが多いです。

その他の費用

地盤整備費用:10万円~30万円程度
地盤の強化や転圧作業にかかる費用です。地盤が弱い場合は、砕石や砂利での補強が必要になります。

カーポートの設置:20万円~60万円程度
カーポートの大きさや素材によって価格は大きく変わります。シンプルなアルミ製のものは安価ですが、デザイン性や耐久性の高いものを選ぶと価格が上がります。

フェンスの設置:5万円~20万円程度
駐車場と庭の境界を仕切るためのフェンスや柵の費用です。素材やデザインにより価格が変わります。

庭を駐車場にリフォーム!工事の流れと大まかな予算 まとめ

庭を駐車場にリフォームする工事は、計画と予算次第で大きく異なります。

駐車場の設置には、地盤整備や排水対策など、しっかりとした準備が必要です。

また、舗装材の選択によっても予算が変わるため、自分のニーズや予算に合った選択をすることが重要です。

最終的に見積もりを依頼する際には、複数の業者から見積もりを取って比較し、信頼できる施工業者を選ぶことをおすすめします。

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この記事を書いた人

ヤブ原産業 工事営業部 

ヤブ原産業株式会社 工事営業部 一級施工管理技士 本社のある川口市を中心に、関東のアパート、マンション、一戸建てオーナー様の為に改修・修繕・補修工事に汗を流しています。