外壁の塗装

外壁塗装の付帯部とはどの部分?塗装はしたほうがいい?

外壁塗装の付帯部とはどの部分?

外壁塗装における「付帯部」とは、外壁そのもの以外の部分を指し、建物の外側にあるさまざまな部位が含まれます。

具体的には、雨樋(あまどい)、軒天(のきてん)、破風板(はふいた)、庇(ひさし)、シャッターボックス、ベランダの手すりやフェンス、換気フード、窓枠、玄関扉などが付帯部に該当します。

これらの部分も外壁と同様に日光や雨風にさらされるため、劣化が進む可能性があり、適切なメンテナンスが必要です。

外壁塗装における付帯部の役割

付帯部は建物の美観を保つだけでなく、機能的にも重要な役割を担っています。

例えば、雨樋や破風板は、雨水の排水や屋根・外壁の保護に重要な機能を果たしており、これらが劣化すると建物自体に悪影響を及ぼす可能性があります。

・雨樋(あまどい)
雨水を排水するための装置で、これが詰まったり壊れたりすると、雨水が建物の基礎に浸透し、構造にダメージを与える可能性があります。塗装を定期的に行うことで、劣化を防ぎ、機能を維持します。

・軒天(のきてん)
屋根の裏側にある部分で、雨水の侵入や直射日光から建物内部を守る役割を持っています。ここが傷むと、湿気や雨水が屋根や壁に侵入するリスクが高まります。

・破風板(はふいた)
屋根の端にある板で、雨や風から建物を守ると同時に、屋根の構造を支える役割もあります。風雨による劣化が進むと、塗膜が剥がれて防水性が失われるため、塗装が必要です。

・庇(ひさし)やシャッターボックス
窓や出入口の上に設置され、日差しや雨から建物を保護します。これらも紫外線や雨風の影響を受けやすく、塗膜が剥がれると防水性が失われてしまいます。

・窓枠や換気フード、玄関扉
外部に露出している金属や木材で作られた部位で、腐食やサビ、ひび割れが進行することがあります。特に金属部分は錆びやすく、定期的な塗装が必要です。

外壁塗装の際に付帯部も塗装する理由

付帯部は外壁そのものほど広範囲ではありませんが、外壁と同様に劣化が進行します。

以下の理由から、外壁塗装を行う際に付帯部も同時に塗装することをおすすめします。

・美観の維持
付帯部は建物全体の外観に大きな影響を与えます。外壁だけを新しく塗装しても、付帯部が古くなったままだと、建物全体の見た目が悪くなる可能性があります。外壁と付帯部が統一感のある色や質感で仕上がることで、建物全体が新築のように美しく見える効果が期待できます。

特に、雨樋や破風板、軒天などは外壁と密接に関連しており、色褪せや汚れが目立つと、美観が損なわれてしまいます。外壁と同時に塗装することで、建物の外観をより長期間、きれいに保つことができます。

・付帯部の劣化防止
付帯部も外壁と同様に紫外線や風雨にさらされているため、塗装が劣化すると防水性や耐久性が低下します。たとえば、雨樋や破風板は特に雨や雪、風の影響を強く受けるため、定期的なメンテナンスが必要です。塗膜が劣化すると、錆びや腐食、ひび割れや割れなどが発生する恐れがあります。

・建物全体の耐久性向上
付帯部を塗装することは、建物全体の耐久性向上につながります。たとえば、雨樋が劣化して排水機能が低下すると、雨水が適切に排水されず、建物の基礎部分に水が溜まり、腐食やカビが発生する可能性があります。また、破風板や軒天が劣化すると、風雨が屋根裏に侵入し、内部構造にダメージを与えることもあります。

付帯部の塗装を怠ると、建物の一部が損傷し、後々大きな修繕費用がかかることもあるため、予防保全として外壁塗装と同時に付帯部の塗装を行うことが望ましいです。

・コスト効率の向上
外壁塗装の際に足場を組むことが必要ですが、付帯部も一緒に塗装することで、足場を再度組み直す必要がなくなり、結果的にコストを抑えることができます。付帯部を別の機会に塗装しようとすると、再び足場代がかかるため、総額としては高くついてしまうことがあります。

そのため、外壁塗装と付帯部の塗装を同時に行うことは、時間的にも費用的にも効率的です。足場代の節約はもちろん、一度に作業が終わるため、生活への影響や騒音も短期間で済みます。

外壁塗装で付帯部を塗装する際のポイント

付帯部を塗装する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。

・塗料の選定
付帯部はそれぞれ異なる素材でできているため、素材に適した塗料を使用することが重要です。例えば、金属には錆びを防ぐための防錆塗料、木材には防水性の高い塗料など、適切な塗料を選ぶことで長持ちさせることができます。また、外壁塗装の色とバランスを考え、見た目の仕上がりにも注意することが必要です。

・劣化具合の確認
付帯部は外壁以上に目が行き届かないことが多く、気がつかないうちに劣化が進んでいることがあります。特に雨樋や破風板、軒天などは、建物の高所にあるため、劣化の確認が難しい場合があります。塗装前に業者に劣化状態をしっかり確認してもらい、必要であれば補修作業も一緒に行うことが重要です。

・色の選定
付帯部の色は外壁とのバランスが大切です。外壁とのコントラストをつけるか、同系色で統一感を出すかによって、建物全体の印象が大きく変わります。業者と相談し、建物のデザインや周囲の環境に合った色を選定することをおすすめします。

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この記事を書いた人

ヤブ原産業 工事営業部 

ヤブ原産業株式会社 工事営業部 一級施工管理技士 本社のある川口市を中心に、関東のアパート、マンション、一戸建てオーナー様の為に改修・修繕・補修工事に汗を流しています。