【防水工事4種類とは】屋上やベランダに適した選び方って?
こんにちは、ヤブ原産業株式会社です。
今回は【防水工事4種類とは】についてお話していきます。
・防水の種類はどんなものがあるの?
・防水ごとのメリットデメリットを知りたい!
・屋上やベランダで適した防水工法を選びたい!
という方に向けて、悩みを解決できる記事になっています。
なぜなら【弊社ヤブ原産業株式会社は、建築仕上材・改修材メーカーとして50年超の実績があり、建物を長持ちさせる改修工事のプロだから】です。
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記事の前半では「防水工法4種類の特徴やメリットデメリット」について解説しつつ、記事の後半では「屋上やベランダに適した防水工法の選び方」について具体的に解説します。
この記事を読み終えることで、防水種類の特徴を知れるだけでなく、適した防水工法の選び方まで分かります。ぜひ、最後までご覧くださいね。
防水工事4種類とその特徴とは?
防水工事には、大きく分けて4つの種類があります。
〇シート防水
〇FRP防水
〇アスファルト防水
種類によって、特徴や適した施工箇所は違ってきます。
防水工事の種類を把握しておくことで、適した防水工法を選んで建物を長持ちさせることができますよ!
〇ウレタン防水
ウレタン防水は、液体状の防水材を施工箇所に塗装する防水工事です。
特徴:防水材が液体なので、複雑な形状や障害物がある箇所でも施工しやすい点が特徴です。
塗りながら施工していくため、狭い場所に向いています。
防水層の表面に継ぎ目がなく、爪で押すとゴムのような質感があります。
比較的安価ですが、他の防水工法と比べると塗膜の耐久性は低いため、定期的にトップコートの塗り替えをする必要があります。
耐用年数:8~12年程度
工法:密着工法と通気緩衝工法の2種類
密着工法は防水材を直接塗る工法で、安価で雨漏れの起こりにくい箇所に適しています。
通気緩衝工法は通気緩衝シートの上に防水材を塗る工法で、雨漏れのある箇所や屋上などに適しています。
〇シート防水
シート防水は、ゴムや塩化ビニールでできたシートを重ねながら接着していく防水工事です。
特徴:防水材を乾燥させる時間がいらず、施工が比較的容易なので短期間で工事を終わらせることができます。
シートを貼り付ける施工なので、複雑で凸凹した下地への施工は難しいです。
広く平らな屋上などに適していますよ。
耐用年数:10~15年
工法:密着工法と機械固定工法の2種類があります。
密着工法はシートを直接接着する工法で、安価ですが下地の水分が浮き出て膨れが発生しやすいです。
機械工法はアンカーなどを使ってシートを下地に固定する工法で、下地調整がほとんど必要なく施工できます。
〇FRP防水
FRP防水は、ガラス繊維などの補強材と液状の防水材を塗装していく防水工事です。
特徴:軽量なのに、強靭で耐熱性・耐食性・耐候性に優れているのが特徴です。
継ぎ目もなくフラットな見た目なので、美しい見た目に仕上がりますよ。
何度も塗り重ねる仕様ですが、乾くのが早いので狭い場所だと1日~2日ほどで施工は終了します。
ただ、塗料の価格が高いため、施工費用やメンテナンスが高価になるのが、デメリットですね。
耐用年数:10~12年
工法:工法は1つです。
①下地を塗る→②ガラス繊維などの補強材を敷く→③液状のポリエステル樹脂で固める→②③を繰り返す→トップコートを塗る、といった手順になります。
〇アスファルト防水
アスファルト防水は、液状のアスファルトと、防水性の高いアスファルトシートを重ねながら、厚みをだす防水工事です。
特徴:防水層が厚く連続した仕上がりになるので、施工の不具合が出にくい工法です。
他の工法より耐用年数が長いので、メンテナンスは少なく済みます。
上から人や車が載っても、比較的問題ない高い強度をもっています。
耐用年数:15~20年程度
工法:トーチ工法、熱工法、常温工法の3種類があります。
トーチ工法は、バーナーでアスファルトを炙り溶かしながら貼り重ねる工法で、高い防水効果があります。
熱工法は、熱で溶かしたアスファルトとシートを交互に重ねる工法で、歴史のある工法です。
常温工法は、熱を使わずに粘着で貼り付ける工法で、臭いが発生しない安全な工法です。
防水工事4種類のメリットデメリットとは?
以上の特徴から、種類別にメリットとデメリットを洗い出すと、以下の表のようになります。
種類 | メリット | デメリット |
ウレタン防水 | ・複雑な形状にも対応できる | ・耐用年数がやや短い |
シート防水 | ・施工費用・維持費用と共に安い ・広い面積での工期が短い |
・複雑な形状には対応しにくい |
FRP防水 | ・軽くて硬く熱に強い ・仕上がりがシームレス |
・メンテナンスや工事費がやや高い |
アスファルト防水 | ・高耐久で車や人が載れる | ・重くて工事が大がかり |
適した防水工事の選び方とは?
このように、「防水工事」と一口に言っても、種類別に特徴が全く異なりますよね。
では、適した防水工法は、どのように選べばよいのでしょうか?
結論、こちらの表を参考に選んでみてくださいね。
例えば、同じビルの屋上でも「人や車が頻繁に出入りする場所だとアスファルト防水」「人や車が載らない場所はシート防水」など、用途によっても選ぶべき防水は異なります。
シート防水は重歩行には向いておらず、アスファルト防水は重歩行にも対応できるからですね。
その分アスファルト防水は、工事が大がかりで費用も高くなりやすいです。
このように、用途や使用場所に合ったものを選ぶことが重要になってきます。
ここからは、シーン別に具体例を出しながら詳しく解説していきますね。
小さめのベランダなら
10㎡以下のベランダなら、ウレタン防水を選びましょう。
小さめのベランダだと、防水材を充分に乾燥させることができ施工性も良いからです。
安価で済ませることができるのも嬉しいですよね。
あまりにも広すぎると、乾かすための時間が長くなり施工効率が悪いので、ウレタン防水はあまり向きません。
複雑な形状で障害物のあるベランダなら
複雑な形状の場合は、ウレタン防水かFRP防水を使いましょう。
どちらも、塗装タイプの防水なため、細かい場所まで施工をすることに向いています。
FRP防水は素材が硬く熱に強い特徴がある一歩で、ウレタン防水は柔らかく比較的熱に弱いです。
そのため、重いものを載せたり火を使ったりする場合は、FRP防水が良いでしょう。
耐久性重視の屋上やベランダなら
ベランダや屋上の耐久性を重視するなら、FRP防水を選びましょう!
衝撃や熱に強く硬い素材のため、重いものを載せることができます。
また、FRP防水は重いものを置いても、腐食やさびなどが発生しにくい特徴もあります。
プールや貯水槽にも使われるような、耐久性で自由度の高い防水工法です。
障害物のないフラットな屋上なら
マンションやビルの平たい屋上で、タンクなどを置く必要がない場合はシート防水を選びましょう。
シート防水は重みに弱いものの、施工が比較的簡単で工期も短くコストも少なく済むからですね。
ただし、傾斜のある箇所や複雑な形状だと、施工は難しいです。
シート防水を検討させる際は、業者に一度施工可能か確認してみてくださいね。
人や車の通行がある屋上なら
人や車が通る箇所なら、アスファルト防水を選びましょう。
なぜなら、アスファルト防水は防水性だけでなく、重さにも耐えられる特徴を持っているからです。
トーチ工法や熱工法の場合は、熱を加えるための大きな設備が必要になるため、ビルやマンション等の大規模な建築への施工におすすめです。
まとめ:防水種類を知って適した防水工法を選ぼう
いかがでしたでしょうか?
防水の種類によって、特性も使用用途もかなり異なります。
適した防水工法を選ぶことで、建物を長持ちさせることが可能ですよ。
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